仏映画みたいな「眠れぬ真珠」

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積雪15センチ、前夜泊まり込みの夫から電話があり、私たちは自宅待機中。

インビな響きがすてきな「眠れぬ真珠」が4話動画配信され、黒谷友香が好きでDVDを借りて観た。

黒谷と若い恋人役・中村蒼が17才差という設定ほどエロくもなく、心に響かなかったが、役者の衣装がフレンチトラッドぽいという側面から観たら秀逸だった。

ヒロイン咲世子(黒谷39才)は45才独身の銅版画家。葉山海岸の洋館アトリエで創作活動にいそしみつつ、(アラタさん扮する女癖の悪い既婚の)雇われ画商とこじれた関係を続けながら、黒っぽい作風に煮詰まっている。

イライラの原因は更年期症状と、アラタが手を着けた若い独身女から時折、嫌がらせのストーカー行為を受けていることだ。


行きつけのカフェバーでバイト店員の素樹28才(中村蒼)と知り合い、「咲世子さんのドキュメンタリー映像を撮らせて欲しい」と頼まれる。
咲子のほうも素樹の右手に惹かれ、スケッチして銅版画にしたくなる。センシュアルな右手の作品はマニア垂涎だ(笑。

映画監督志望の素樹は過去のトラブルでインディーズ映画制作発表がとん挫し、今のバイト暮らしに甘んじている。
金髪にTシャツ、ジーンズ、MA-1にリュックのアメカジファッションでVWビンテージカーに乗って、浮世離れしたところがある。

彼の幼なじみで元カノ、ノアは画廊で右手のエッチングを見て咲世子に接近、
「しばらく素樹を貸すから、彼に協力して欲しい。でも(映画制作の)時期が来たら彼の背中を押して(別れて)欲しい」と言い、咲世子も
「あなたハッキリしてて気持ちいい子ね」と要求をのむ。

グレーのカシミアニットとボーイフレンドジーンズにズルっとした黒いコートあるいはロングカーディガンとスニーカーやレインブーツといった、無彩色の咲世子に対して、ノアは真っ赤なステンカラーコートで現れる。不遜な若さの象徴だ。

素樹の映画制作チームの若い男も、明るいブルーのステンカラーコートに軽い素材のガーメントバッグで、生活に困窮してるようには見えない………梅しそパスタで失礼しまちゅ。


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おそらくこの原作テーマのひとつであろう、ストーカー女が
「愛を究き詰めると生殖行為に行きつくと思うんです」とカフェで咲世子と語らう場面がある(その割にはどんな行為を繰り広げているのか全く映像になくてわからない……)。

アラタ「お前、焦らされるの好きだろ」……どんな風にしてあげるのか?

ストーカー「咲世子さんてセックスのとき、下品なんですってね。彼が迷惑してますよ」……どんだけ下品なのか?

素樹「セックスのときも正直な咲世子さんて素敵です」……ピロートーク3回。

咲世子「ここでしてっ!」……玄関シーンのみ。

2人が恋に落ち、春めいてくると咲世子の服と作風が白っぽく変わる。


しかーし無邪気にヤリまくってた(らしい)矢先。ノアに「もう彼を私たちに返して」と迫られ、「資金が貯まったから」と映画制作の仲間に頭を下げられた晩。

いきなり玩具を取り上げられた子どものように床に突っ伏して泣きじゃくり、のたうちまわる友香の迫真の演技は、イザベルアジャーニ並みに素晴らしかった……ドキドキ。

裸の中村よりも、シャツにクラシックベストのアラタが友香股間を凝視するほうが500倍も良く思えてしまう私は、アレでしょうか……。

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昨夜、日曜美術館・美人画特集のアラタさんがシャツにベスト姿で「立ち姿の着物の前が大胆にはだけていて、おそらく情事のあと」と解説していて萌えた。
規制中で両方に書き込めなくて。別のひとと約束しないでください。

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by kimawasanai_2 | 2016-01-18 09:11 | 美意識をやしなう

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