貝の髪飾り

a0263388_14110555.jpeg
昔から貝殻モチーフを気長に集めている。同じテーマのものは一同に集めて収納したいから、まとめ買いせず、壊れるたびにひとつずつ買い換える。

銀のヘアゴムはsieste peau、金色バレッタはフランス製。末広がりが結婚式のハーフアップ向きだと思って。なんちゃってと違って本家のは丈夫だ。

ニナリッチの貝殻チョーカーとディオールのイヤリングみたいに、気がつくとビンテージになっているのが理想。
姿あらずとも、長年のカンでわかる。ニタニタしてるのが目に浮かぶわ。こっちに当分はゆっくりしていられるの?


Mr.Moonlight (二)
窓から月を見上げ、両手は腐食除けのニスが塗り重ねられた木の窓枠に押し付け、腰を突き出すという間抜けなポーズをとる。
秋の夜風がスリップをめくり上げた股間を遠慮がちにすり抜けてゆく。

「ショーツめくって挿れてるよ、深いよ」
「いいわ、すごくいいの」
いやらしい活字を書き連ねると、実際に後ろから貫かれているような気分になってきた。

「挿れるよ、きみの嫌がるアヌスにもね」
「あああ何でもいい、鼓膜以外なら」

50メートル先の新築アパートの防犯灯が見えるということは、向こうの通路からもこの寝室がその気になれば見えるという事だ。身の危険を感じ布団に倒れこんだ。
「あなた上手ね、グンナイ」
「ありがとう、ぐっすり眠れるよ」

a0263388_18015293.jpeg
翌週にはメールが来た。
「やあオマンコは真っ黒かい?それとも赤紫のドドメ色?」
「あんたほど下品な男はいないわ、時間の無駄。人生で15回だからピンクよ」

「悪ィ悪ィ、せめて20回はしてるだろ。どんなシチュでやりたい?」
「ええと…昭和のレントゲン検診車の白衣の男にいたずらされちゃうの…恥ずかしくて誰にも言ったことないわ」

「よーしよし、たんと出したぶんはこぼさず穴に戻さないとねぇ。もうどこか触ってる?俺に許可なく勝手に触っちゃだめだよ」
「あたし触らないでイケるの。あなたをなんて呼べばいい?」
「好きなように呼びなよ。どうせ俺は亡霊みたいなもんだ」

「ふうん寂しいわね、死に損ない?」
「胸に大きな傷があるよ」
瘦せ型長身というので、気胸を想像した。

「昨日ワカサギ釣りに連れてってもらってさ。出掛ける前はバカにしてたけど、狭い小屋で楽しかった!今度生まれて来るときはマイホームなんて望まないから、しがらみもなくあの程度のスペースに好きなものだけ並べて暮らしたい」

翌月にメールが来た。
「朝晩の仕事でフラフラだった。今夜の俺はまるでダウナー。もうオナニーして寝る、おかずくれ。ランジェは何色?」
「ブラショーツはお揃いのレモン色です」
「くぅレモン!たまんねぇな。ああ悔しい」

セックスが大好きというわりには、のらりくらりと核心をはぐらかすような文体から、所帯持ちで被災したのだと察した。

[PR]
by kimawasanai_2 | 2016-02-11 18:00 | オシャレ小物

着まわせない主婦が組み立てる、ワードローブ