ワンピース回帰

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エリオポールのポリレーヨンワンピースでパリジェンヌ。チャコールグレーが黒より扱いやすい。

セットアップはトップスとボトムスの消耗度がだんだんチグハグになるのが嫌。
カシュクールワンピはかがむ時に気を使うので、この胸元に落ち着く。

淡い水色のアメリカン70年代ビンテージコスチュームジュエリー・マーブルプラスティックビーズの83センチネックレスと。



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灰になるまで

母と次妹と私の3人で冷凍ドリアをつつくと、昼寝退散が名残惜しく、午後のティータイムになった。

「わっ、もしかして姉さん、V系の握手会とかで旦那に、焼きもち妬いて欲しいタイプ?気持ち悪い。私なんて仕事用にBBクリーム塗るだけ、とっくに女捨てたよ」

「握手をせがんだ事はないけど、焼きもちは自然な感情でしょ。私の周りにはアルツハイマーとうつ病の両親の介護があっても、女を捨ててるひとはいない。そういう主婦としか付き合えないの。人生の終わりに、こんな姿は嫌。唇ぐらい紅くして逝きたい」

私は角型ホーロー容器の中の椎茸のお煮しめを箸で突いてみせた。母が私と次妹の間で中立の立場をとりながら、真っ黒い肉厚椎茸の欠片を覗きこんだ。


「だって将来、色ボケしたらどうする?どの病棟にも1人はいるそうだけど、ママの同室にいたんだよ」

「色ボケって、いい歳して男狂いのセックス中毒のこと?それ晩年の理想。立派に妻のおつとめを果たしたんだから、それくらい」

「違うよ、姉さんの言うのは色ボケじゃない。女の看護師を順々にいびり出して、男の医師と看護師で固めたがるの。先生が私の胸を触るとか言って、家族を地獄に突き落とすんだ」

「ふうん…婆さん、よほど男運なかったんだね。私は常に女の園へ園へと近付いちゃうしなぁ。地獄ハーレム……ふふ」

「姉さん何、想像してるの」

「ノートルダム大聖堂みたいな暗黒クリニックには、インダストリアルな黒衣の医師とポジパン青年看護師……誰か建てて欲しい」


「まわりは現実的だよ。私がムカつくような事しか言わないうちの旦那には、5センチ以内に近寄らせてないからね」

「よーくわかった。私たちもう身体が離れられないの!とか大騒ぎしたカップルほど、夫婦生活の末路はこれだ」



灰になるまで

(了)

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by kimawasanai_2 | 2016-10-08 20:05 | ワンピース

着まわせない主婦が組み立てる、ワードローブ