今年もミニバラが咲いた。
公道にせり出したピンクファンファンを刈り込む前にパチリ。
受験生がいて、ゴールデンウィークは遠出しない。水道修理の支払いが済むまで買い物も控える。
私が避けて通るガス・ヴァン・サント監督のDVDを(そうとは知らずに)借りて観た。
どうせまた底が浅いんだろと思ったら‥とても良い。
交通事故に巻き込まれて両親が即死、自分は3ヶ月の昏睡状態および3分間の臨死体験をした少年と、脳腫瘍で余命3ヶ月の少女とが出会い、秋から冬限定の恋をする。
高校にも行かず葬式ごっこに耽溺する少年は、「死は無だった」と少女の病状に対してもどこか覚めている。
そして少年にしか見えない日本人特攻隊員の幽霊役・加瀬亮がエネルギッシュだ(幽霊役なのに)。
可愛いカップルは死の予行演習、終焉コーディネートまでしてしまう。
主役のヘンリー・ホッパーは憂いを秘めたハンサムで、葬式のフロックコート姿が素敵。
セバーグ・カットのミア・ワシコウスカはカジュアルとドレスにファーコートから着物まで何でもこなす。
服の着丈や手袋・巻物がしっくりきて綺麗。
アメリカ映画なのに、ヨーロッパ寄りみたいだ。スフィアンなどの音楽の使い方もいい。