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可愛すぎるジェシー・スティール

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山芋アレルギーのある中学生は、保健室に提出する書類一式をもらってきた。給食献立の成分表をもらうために、内科で血液検査をしてから医師のサインと緊急時の抗ヒスタミン剤確保の証明がないと、本年度の給食に支障があるそうだ。。
という内容を理解していなかった私は、激務の医師に早口でまくし立てられた。

駐車場から内科までの道すがら、手術痕に赤城おろしを受けて神経痛が始まり、うつむいたまま。手間ばかり増やしやがって。

ジェシースティールの初エプロンは、デスパレードな妻たちに出てきたとか。市内にはスワンや定番の花柄しかないので、お年賀のネコ柄は嬉しかった。エプロンを汚したくなくて、この日のために家中を掃除したくらい笑。

この20ン年間で、チョコや焼き菓子がテーブルに並ばないバレンタインデーは初めてだ。夫が退職するスタッフから一昨日、チョコの詰め合わせを何箱ももらってきたから!!



砂の嵐(二)
さようならと返信するのも嫌だし、未練がましくありがとうと書くのも変だ。
「私は愚かにも、互いの誕生日をまとめて祝えると思っていたのです」

予想外にジィは返事を寄越した。
「今、出張で○○というところに来ています。次もまた逢いたいとは思っています。それまではテレビのザーザー画面みたいな。では」

ジィのほうが一枚うわてだと、読み終えて笑った。こう書けば、たいていの女は二度と返信しないからだ。
もし私が男ならば「互いの性癖に合う人を探そう」とか「きみが理想の人に出会えるように、祈っています」と書くだろう。


若い頃の失恋のような喪失感はなかったが、時折、あの感覚が押し寄せてきた。
ジィが近寄る気配と小さな愛撫、私がジィにしたことのすべて、お返しにジィが私の真似をしたこと……アディクツの気持ちが良くわかる。

もう顔も思い出せない男は言った。
「僕に不服なのは残念だよ。きみはいつか一大事に、人生の終末に、僕の愛撫を思い出すだろうよ。なかなかいいものだよ、いつも君の気配を感じていた僕がそうだったみたいに」

当時、私はポカンとしていたが、今ならわかる。ジィにエゴと執着を抱いたからだ。
風呂上がり、姿見に映る自分の姿を見て久方ぶりに叫び声を上げそうになったが、踏みとどまった。泣けば老婆のように醜いからだ。顔のみならず泣き声までもが醜いのだ。

(この顔と身体でうまいことやったわ。私はとても狡い。エゴや執着を捨て去れば、すべて手に入るのを知っている。お気に入りの本を処分した翌日に、新しい本が書棚に入ってくるみたいに)。









by kimawasanai_2 | 2015-02-14 19:52 | プリント

着まわせない主婦が組み立てる、ワードローブ


by kumadori