休日。モーニング割引の映画を観に行く。
地道にワンダーコアスマートを続け、晴れて36号サイズに身を包んだ私はシルクバンダナ巻いて高笑い。命拾いしたんだから、この身はフルに使わなきゃね!
メガネ持参で景色からインテリア、ファッションまでくまなくチェック。吹き替え版1時間35分でちょうど良い内容だった。
テーマは家族のありかたと、種の違いを超えて家族になるということだろうか。一昨年のパディントン駅やテムズ川が懐かしくて、初めから終わりまで泣き通しだ。
小学校の児童書で読んだ「熊のパディントン」(1935年発表)は、暗黒の地ペルーから密航船でロンドンに着き、優しいおじいさんとおばあさんに拾われるんだっけ……主人公パディントンは哲学的というか思想的、子どもの読み物にしてはシビアな内容で変てこだった。
映画のほうはブラウン一家4人とその親類のおばさんが、107センチのこぐまパディントンにさんざん振り回されるドタバタコメディ。
そこに悪役の自然科学者ニコールが絡んで、話が007になってくる。ピッチピチのレザー白衣にレザーエプロン。ミッションインポッシブルのトムそのまんまのアクションを楽しそうにこなしている………。
街なかではバリエ豊かなトレンチコートに、マノロやジミーあたりの華奢なブーツ。なるべくUK製品を使うだろうから。
ご飯
たらの芽と豚コマ肉の炒め物
ミモザサラダ
辛子明太子
ザクロ
まず、駅のティールームの茶器が赤白ボーダーのコーニッシュウェア、キッチンツールからソファーに至るまで見るものすべてがラブリー。
音楽はカリプソバンドの生演奏や、MISSIONの曲も使われている。
そして中産階級のニットは毛玉だらけ。これはアメリカやフランスの感覚と違う。
ブラウン家の子どもはウィンザーガーデンという通り名の(ノッティングヒルの街並みか)パステルカラーのフラットに住み、地下鉄ロイヤルオーク駅から電車でノッティングヒルにある学校に通う。
屋根裏部屋のビンテージキルトやクリスマスツリーも可愛いし、割引きの日に大画面でもう一度観たい。
ちなみに字幕版のほうはシェイクスピア俳優出身ベン・ウィショー(007のM)がパディントンの声で、こちらはクイーンズイングリッシュで楽しそうだ。